Befor Operation:実運用開始に先立って

システムトレード(MT4)

PIPSとは何なのか?

このEAを設定する時によく分からないのが「PIPSとは何か?」ということだと思います。運用していくうちにあまり気にしなくなるのですが、やっぱり分からないままEAを動かすのは気持ち悪いですよね。
ということで、PIPSの正体を理解しておきましょう。

  • 「PIPS」とは「PIP」の複数形で、「PIP」は「Percentage in point」の短縮形。
    「Percentage in point」は日本語に訳すると、「あるポイント(最小の通貨単位)での1パーセント(1/100)」という意味です。
  • 円の場合には1円が最小の単位となっているので、「1円 × 1/100 = 0.01円」ということ。
    「0.01円 = 1pip(1なので単数形)」となり、「0.01円」は「1銭」なので「1pip = 1銭」となる。
  • アメリカドルの場合には「ドル」の単位の下に「セント」という通貨単位があるので、「1セント × 1/100 = 0.01セント」となり、「0.01セント = 1pip」ということ。
    「1ドル = 100セント」ですから「0.0001ドル = 1pip」という事になります。 
  • 従って、何PIPSが何円になるのか?というのは、外貨同士の通貨ペアを運用している場合、その時々のレートに基づいて計算しないと算出できないのでややこしい。 
  • 簡単なカウントの仕方としては、日本の円だけが特別で「0.01(小数第二位) = 1pip」、他の通貨ペアについては「0.0001(小数第四位) = 1pip」と覚えておく。

どうでしょう、分かったような分からなかったような感じですか?

まあ、ドル円や豪ドル円、NZドル円などを取引している場合は常に1PIPS1銭なので分かりやすいといえば分かりやすいですよね。

提供しているEAの機能と動き方

提供しているEAは、「選択した通貨ペア」の「設定した最大値と最小値の間」で「設定した値幅で発注」し、「設定した利益幅で決裁を行う」ことを繰り返してくれます。
そして、このEAは、トレンド機能をオン(True)にしておくとEAを動かしているチャートのローソク足の推移を監視して、上昇か下降かの判断を行い、BullEAであれば上昇時だけ、BearEAであれば下降時だけ、発注を行います。

一般市場で出回っているトラリピの売買手法は、上昇時も下降時も設定した最大値と最小値の間で一度に全部の発注を行うモノになっているので、資金効率も非常に悪く、リスクも多大なものとなっています。

また、このトレンド機能はEAを動かしているチャート画面のローソク足を監視していますので、チャートは30分足以上で稼働させるようにしてください。それ以下の場合、ローソク足の動きが小刻みになるため、発注と取消を頻繁に繰り返すことがあり、トレンドの判断として適切ではなくなりますので、ご注意ください。

このEAの機能の高さには自信を持っていますが、相場の動きが逆に行けば保有しているポジションには含み損が発生しますので、十分な証拠金を準備して相場の動きに合わせた資金管理をしっかりと行う必要があります。
私の友人は、証拠金を350万円ほど準備して豪ドル円のBullEAを「1000通貨、トラップ幅・利益幅とも20PIPS」で運用をしていくというスタイルを取っています。(日々、利益が出ていますので、証拠金が増強されていく形になります。)

リーマンショック級の暴落はなかなか無いと思いますが、一日に2〜3円ほどの乱高下があることはしょっちゅうですので、証拠金は初めから50万円ほどは準備しておく必要があると思ってください。

運用の基本的考え方

  • 投機でもなく、Gameでもなく、任意の資産元本を用いた資産運用である。
  • 基本は相場を読まない資産運用方法である。
  • ポジションに対する含み損は気にしない。
    含み損を気にしないために、取引する通貨ペアと売買方向はスワップが付くものを選択し、保有するポジションに対する十分な証拠金を準備する。 
  • Bullの頭とBearの尻尾は取らないようなレンジ設定を考える。
  • 短期的利益を追ってもいいが、余裕を持って最後まで笑顔でいれるのは長期的利益を展望し、運用する方法であることを忘れない。
  • 為替で最強の資産運用方法とは「スワップだけで利益を獲得すること。」であることを知っておく。

どうでしょう、まだMT4とこのEAがどんなものなのかよく分からないかもしれませんが、証拠金をしっかり準備して、欲張らず長期を展望した設定値で運用していれば、勝手に資金が増えていきます。

そんな自動売買システムでの資産運用を楽しんで下さい。

1ヶ月もすれば、あなたも世界経済の動向と各国の通貨政策が気になりだし、各国中銀の金利政策を語れる為替トレーダーになっているはずです。

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