2018年の運用スタイルを検討&決定しましょう

システムトレード(MT4)

前回の記事では、2018年の推奨設定と2017年の運用益の活用について記載しました。

具体的には、運用益を出金してキャッシュ化する方法と運用益をそのままにして取引通貨量を増やす方法の2通りでした。

今回は、運用益をそのまま口座に残した形で運用するスタイルの応用編として、

1.もう一つ運用する通貨ペアを追加する

2.追加口座を開設してリスクとリターンを追及する設定での運用をする

の解説を致します。

運用する通貨ペアを追加する

一つの口座で一つの通貨ペア(推奨設定は豪ドルスイスフラン)を運用することは、チャートの動きや相場の値動きなどのリスク管理も簡単です。

何より取引通貨ペアの価格推移を監視しておけば、自分の口座の証拠金維持率がどのくらいになっていそうか、比較的容易に想像することが可能ですから、完全自動運転でのシステムトレードではひとつの通貨ペアに抑えておくことは、かなり重要なポイントになります。

しかしながら、推奨設定は証拠金100万円に基づいて安全なレベルでのトレードの設定になっていますので、利益分が30万円追加されているのであれば、その証拠金30万円を使って他の通貨ペアで取引しても、その内容が安全なレベルでの設定であれば全く問題ないはず、というのが理屈です。

もう一つ運用する通貨ペアを増やすとなると、やはり馴染みのあるクロス円の通貨ペアを検討したくなるのは当然ですし、相場値の推移を認識するのに一番しっくりくる通貨ペアであることは間違いないです。

ドル円

そうすると一番最初に頭に浮かぶのがドル円ですね。
ドル円の長期チャートを見てみましょう。(画像クリックで拡大します)

私のシコリ玉が残っているのがハッキリしますが、この長期チャートを見てみると、全体として値幅が少し大きすぎるんです。

来年中に日銀が金融緩和を止めるとは思えませんので、来年のうちにドル円が100円を切ることはないとは思いますが、まあレンジとしては100円から120円ぐらいでしょうか。その値幅は約20円です。

豪ドル円

次に豪ドル円を見てましょう。

これも結構、値幅は大きいですね。

とはいえ、2007年末から2008年の大暴落はリーマンショックによるものですし、2012年から2014年の大幅上昇は、ドル円が75円から125円まで激上がりした時の連れ高でもありましたので、来年のことを考えると75円から88円、90円ぐらいまでの値幅を考えておけばいいんじゃないかと思います。その値幅は15円です。

豪ドル円はもうちょっと上に行くことも考えられますかね。

あと、基本設定が豪ドルスイスフランですから、豪の経済動向をチェックしておけばそれなりに豪ドルスイスフランと同じような動きになることが想定できるのは、ひとつのアドバンテージですね。

ニュージーランドドル円とカナダドル円

豪ドルと同じように資源国通貨でクロス円でのスワップもつく通貨ペアとしては、ニュージーランドドル円(NZD/JPY)とカナダドル円(CAD/JPY)がありますので、そちらも見てみます。

NZD/JPY

これまた、なんとも難解な印象のチャートなんですが、2014年以降のチャートを追ってみると70円から90円ぐらいの値幅と見れば良さそうですね。その値幅は20円です。

CAD/JPY

こちらも何とも難解なチャートに見えるんですが、ここ最近の動きを見ると2018年は75円から95円ぐらいを見ておけばよさそうです。その値幅は20円です。

どれも遜色ないですね

こうして見ると、ハッキリ言って、それほど大きな差は無さそうなので、あとは好みの問題ですね。

経済ニュースなどで情報が入りやすいドル円か豪ドル円のどちらか、私、個人的にはスワップも米ドルより多く、ドル円のようにヘッジファンドに遊ばれることもなさそうな、豪ドル円あたりがいいんじゃないかと思います。

具体的な追加設定

仮に豪ドル円を追加設定した場合、具体的にどんな設定がいいのか、ですが、追加の証拠金が30万円ですから取引通貨量は0.01lotsにして、あまり上値まで値幅は取らないようにする感じがいいと思います。

===================
EA:Bull
通貨ペア:AUD/JPY
通貨量:0.01lots(1000通貨)
トレンド機能:オン
トラップ幅:20PIPS
利益幅:25PIPS
最大値:89
最小値:70
その他初期値のまま
===================

こんな感じで大丈夫かと思います。

追加口座を開設してハイリスク&ハイリターン設定でトライ

もうひとつのスタイルは口座をもう一つ追加して利益分だけで運用する口座を作り、その口座ではハイリスク&ハイリターンな設定でいくというものです。

当初の口座をA口座、追加した口座をB口座とすると、

<A口座は推奨設定>
===================
証拠金:100万円(10000USドル)
EA:Bull
通貨ペア:AUD/CHF
通貨量:0.03lots(3000通貨)
トレンド機能:オン
トラップ幅:15PIPS
利益幅:25PIPS
最大値:0.8
最小値:0.6
その他初期値のまま
===================

<B口座はハイリスク&ハイリターン設定>
===================
証拠金:30万円(3000USドル)
EA:Bull
通貨ペア:AUD/CHF
通貨量:0.02lots(2000通貨)
トレンド機能:オフ
トラップ幅:15PIPS
利益幅:25PIPS
最大値:0.8
最小値:0.6
その他初期値のまま
===================

こんな感じで追加口座の方は証拠金30万円でも取引通貨量を0.01lotsしか落とさないっていう内容です。
いかがでしょうか。

また、単純にB口座は証拠金30万円で推奨設定のまま、0.03lotsでやってみるというのもありで、今年2017年のようにおとなしい相場であれば全く問題なく年間30万円の利益を稼げたはずです。

なぜかというと、私の検証用口座は日本のFX口座(法人)でレバ33倍で証拠金60万円スタートでも問題なかったので、TITANを使ってるみなさんはレバ400or500倍の口座での運用ですから、証拠金30万円でもノープロブレムってことです。

もちろん前半で検討したドル円や豪ドル円を追加口座で運用してみる、っていうのもありですし、本気のハイリスク&ハイリターンを狙うなら悪魔のポンド円に0.01lotsで挑戦してみるっていう検討もあるかと思います。

GBP/JPY

でも、このチャート見ちゃうとポンド円は本当に悪魔のポンド円ですよね。
止めておきましょう。

ご参考に

さて、いろいろと検討してきましたけど、自分でEAの設定をちょこちょこイジらない人はいいんですが、私のように一つの口座でいろいろと遊んでると大きく利益を取ることもある一方、シコリ玉を抱えてどうにもならなくなんていうこともあります。

こちらはTITANの口座は運用しているサブ口座ですが、ユロリラのシコリ玉が数多くあるのがご確認できるでしょうか?

その他にもドル円や豪ドル円などもこの口座でちょこちょこ運用してましたので、当初、10,000ドルだった証拠金が17,000ドルまでになってますが、含み損も▲8,781ドルという具合です。
まっ、それでも証拠金維持率は約2000%ですから、余裕なんですけどね。

ちなみにこの口座の豪ドルスイスフランの設定は、推奨設定のうち取引通貨量だけを夏までは0.08lots、9月から0.12lotsにしています。

来年はどんな感じにしていきましょうかね。

あと、なぜいつも推奨設定の通貨ペアが豪ドルスイスフランなのか?

こちらの豪ドルスイスフランの長期チャートをご覧ください。

一昨年のスイスフランショックはありましたが、長期チャートで0.7から1.0の値幅のボックス相場を形成しているんです。

しかも長期的には、現在の価格は比較的下値レンジになっていますので、なおさらメインで運用する通貨ペアとしては適しているんですよね。なので、当面は豪ドルスイスフランをメイン通貨ペアとして運用をしていくのがいいと判断しています。

今年もあと20日ほどです。
設定はいつでも変更できますが、来年のスタート設定というのは今月中に決めておきたいですよね。

 

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