トランプ政策から読み解く、今注目すべき米国株セクターと有望銘柄
2025年現在、トランプ前大統領は減税法案の可決や関税ディールの再開、FRBへの利下げ圧力などを通じて、株式市場に明確な影響を与えつつあります。中間選挙を見据えた経済政策が加速する中、今回はセクターローテーションの視点も踏まえつつ、特に金融・インフラ・工業セクターに注目し、有望な個別銘柄を深掘りします。
ジム・クレイマー流セクター戦略の概要
- AI関連銘柄はセクターローテーションの「例外的存在」。NVIDIAやPalantirは好決算に支えられ循環を超越。
- 現在は景気安定期の中期循環段階にあり、金融・素材・工業が主役になりつつある。
- トランプ政策(減税・インフラ投資・関税)は、これらのセクターに強い追い風。
注目すべき3セクターと代表銘柄
1. 金融(Financials)
- JPMorgan Chase(JPM):収益性・安定性抜群、トランプ減税の恩恵。
- Bank of America(BAC):金利感応度が高く、インフレ抑制局面で有利。
- Goldman Sachs(GS):投資銀行領域での再評価期待。
- XLF(ETF):金融全体への分散投資に有効。
2. インフラ・工業(Industrials)
- Caterpillar(CAT):インフラ法案と建機需要で恩恵。
- Honeywell(HON):高付加価値工業製品のリーダー。
- General Electric(GE):分社化後の利益集中で再注目。
- XLI(ETF):工業全体を押さえるETF。
3. 素材(Materials)
- Freeport-McMoRan(FCX):銅価格上昇に乗る鉱業大手。
- Linde(LIN):産業ガスの世界最大手。
- XLB(ETF):素材セクター全体を網羅。
トランプ政策とセクターの関係
トランプ氏の政策が特に恩恵をもたらすと考えられるのは、次のような分野です:
政策 | 主な恩恵セクター |
---|---|
法人・個人減税 | 金融・インフラ・素材 |
関税強化と製造回帰 | 工業・素材・資源 |
FRBへの金利低下圧力 | 建設・住宅・資本財 |
注目個別銘柄:ユナイテッド・レンタルズ(URI)
- 事業内容:北米最大の建機レンタル企業。建設、インフラ、政府案件多数。
- PER:14〜15倍台の割安圏。
- EPS成長:15〜18%と高水準。
- ROE:30%以上と非常に高い。
- リスク:景気後退期には稼働率が落ちる点に注意。
建設・インフラ支出が続く限り、非常に優れた中期銘柄であり、トランプ政権再登場の政策と相性抜群の一社です。
まとめと投資戦略
- AI関連はテーマ株として長期保持。
- 中期ローテーションでは、金融・インフラ・素材が主役へ。
- トランプ政権再来なら、URIやCATなど建設系銘柄が追い風を受ける。
- ETFとの組み合わせでリスク分散もおすすめ。
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